日本株式の成長率は??
前回記事では、ただ預金するのに比べ、長期投資を行うことでどれくらい資金の増加率が変わってくるのかということを具体的な数字を使いながら説明しました。
年率5%(税引き前)で年間100万円ずつ積み立てていくと、約28年でセミリタイアするための目標である資産5100万円を突破しています。
その差はただ銀行に預けるだけの場合と比べても約23年ほどになります。
しかしながら、ここで1つ問題があります。
年率でしっかりと5%の利回りで運用することなんてできるのか?という点です。
しれっと年間5%の利回りを前提にしていますが、現実にに5%の利回りを出すことができるのかをリアルなデータから検証していきます。
目次
日経平均株価の成長率は??
1980年から2019年度までの日経平均株価の12月31日終値が下記のグラフです。ここから毎年の変動率を計算し、そこから日経平均の成長率を計算していきたいと思います。
出典:世界経済のネタ帳
https://ecodb.net/stock/nikkei.html
日経平均過去最高値は1989年のいわゆる、バブル経済ど真ん中のときにつけた3万8915円です。グラフを見て頂くと1989年ごろを頂点に、未だその頂点の半分ちょっとくらいの位置で推移していることがわかります。
今後、日本経済がバブル期を上回り過去最高値を更新することはあるのでしょうか。
以下、年度別変動率です。
1981年 | 1982年 | 1983年 | 1984年 |
1985年 |
7.9% | 4.3% | 23.4% | 16.6% |
13.6% |
1986年 | 1987年 | 1988年 | 1989年 |
1990年 |
42.6% | 15.3% | 39.8% | 29.0% |
-38.7% |
1991年 | 1992年 | 1993年 | 1994年 |
1995年 |
-3.8% | -26.3% | 2.9% | 13.2% |
0.7% |
1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 |
2000年 |
-1.1% | -21.8% | -9.2% | 36.7% |
-27.1% |
2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 |
2005年 |
-23.5% | -18.6% | 24.4% | 7.6% |
40.2% |
2006年 |
2007年 |
2008年 | 2009年 |
2010年 |
6.9% |
-11.1% |
-42.1% | 19.0% | -3.0% |
2011年 |
2012年 |
2013年 | 2014年 | 2015年 |
-17.3.% | 22.9% | 56.1% |
7.1% |
9.0% |
2016年 | 2017年 | 2018年 |
2019年 |
|
0.4% |
19% |
-12% | 18.1% |
以上が1981年から2018年までの年度別騰落率です。(計算大変でした!!)
一番下落が激しい年は2008年で-42.2%。
逆に上昇が激しい年は2013年の56.1%となりました。
大きく下落した2008年はいわずもがな、リーマンショックがあった年ですね。やはり、アジア通貨危機の1997年やバブル崩壊のあった1990年頃の暴落率はすごまじいです。
変動率の最高を記録した2013年は2012年末から始まった第二次安倍政権いわゆるアベノミクスの影響です。
変動率はそのまま日経平均の値上がりの動きを反映しているといえるので
1981年~2019年の平均株価の変動率の平均は約5.6%でした。
なので、1981年から日本株式に投資を始めていたら年間約5.5%上昇していることになります。さらに、第二次安倍政権が発足した2012年からでは年約13.4%のパフォーマンスを見せています。ここに配当で約2%程度加えられるので、今回前提とさせて頂いている年4~7%の利回りは過去を遡ってみると正しいのではないでしょう!!
まとめ
今回は日本の株式の成長率を見てきました。年によって大きく振れ幅がありますが年率では5.5%程度の利回りが期待できるようです。
これは当初の想定と近い数字になっていると思います。
今回は日本株のみに焦点を当てましたが、日本勢と比べ、外国株式はどの様な成長を見せているのでしょうか?
時価は米国株から世界の株式事情を考えていきたいです。