投資の鉄則②積立投資
投資の鉄則①では、長期投資のメリット、デメリットについて解説をしました。
簡潔に言えば、長期投資を行うことで、資産の増加速度こそは遅いものの、リスクを平準化しながら、着実に資産形成を行っていくことができるのでした。
本日は投資の鉄則②として、積立投資のポイントを紹介していきます。
目次
ドル・コスト平均法が効く
ドル・コスト平均法??いきなり難しい単語を出して申し訳ございません!!
ドル・コスト平均法とは、長期投資の恩恵を受けるシステムそのもので、長期にわたり、毎月一定額購入をすることで、上昇局面では少ししか買えませんが、下落局面では、購入量を増やすことができるので、平均すると所得単価を落とすことができるという考え方です。
実例を出すとわかりやすいと思うので具体的な数字を出して検証してみます。
100株の値段
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |
100 | 50 | 125 | 75 | 100 | 120 |
単位/万円
上記のような動きをする株式があったと仮定し、あなた資金600万円持っているとします。また、ここでは計算をしやすくするため簡単な数字を使っていますのでご容赦ください。
まず、1月に600万円分、資金すべてを使って株式を購入しますと600万円分で
600株購入することができます。そうすると6月には100株で120万円に値上がりしているので合計720万円、120万円の利益がでたことになります。
続いて、月に100万分を六回に分けて購入したとします。すると、
1月は100株で変わりませんが、2月には株価が半値の50万に下がっているので、
倍の200株、しかし、3月は株価が上がっているので80株しか買えません。
このように、4月は約133株、5月は100株、6月は83株となり6月時点で
合計616株となり、739.2万となります。
最初に一括で買ったときよりも20万弱利益が出ています。
今回の例は途中で大きく価格が下がっているため、この様な結果になりましたが、確かに、買った瞬間から売却するまで永遠に株価が上昇していたら積み立て投資は不利になります。しかし、現実ではリーマンショックのような大暴落が10年に1度くらいのペースで起きており、永遠に右肩上がりに上昇するというのはまずありえません。
下げ局面に強い
先ほどのドルコスト平均法の話の際に触れましたが、毎月一定額を積み立てると値段が下がった際に、安く多く仕込むことができます。なので、本来、株を買った場合、上昇したらうれしい反面、下がってしまったときの絶望は計り知れないのですが、毎月コツコツ積立投資を行うと、むしろ、「下がるといっぱい買えてラッキーじゃん」という感情が沸いてきます、なので、積立投資では本来なら恐怖の対象である株の下落に対してポジティブな心構えを持つことができ、栄進安定剤的な要素も持っているのです。
私個人的にはこの要素は積立長期投資が一番優れている点だと思っています。
さらに、以前説明したように米国株は連続増配株が多く、大きな下落局面で増配された配当で買いますという循環を起こせるの魅力ですね。
機会損失が起こりえる
積立投資はコツコツと積み上げていくため、最初に大きく資金を入れた場合に比べて、配当金をもらい損ねたり、大きく上昇する局面を逃してしまうということが起きてしまう場合があります。資金を少しずつ投入するのでその間の恩恵が受け取れないという欠点があります。しかし、一気に資金投入をした結果大暴落した悲しい結果になるのは火を見るより明らかですよね??
まとめ
積立投資は ある程度のチャンスや利益を放棄する代わりに、安定的な運用を目指すことができる投資スタイルです。しかし、資金を分割する分、機会損失が生まれる可能性をはらんでいます。短期的な下落はいつ起こるか誰にも予想はできないので、急の下落のさなかでも、安値で着実に、精神的に余裕を持ちながら資産形成をはかることが出来るということが積立投資における最大のメリットといえるでしょう。