株式の基礎勉強 セクターって何??
今回は株式投資、主に米国株式投資を行っていく際に必須になってくるワードである、「セクター」について解説をしていきます。
今回は「セクター」の概要について解説を行い、次回から各セクターごと、メジャーな銘柄をあげながら解説を行っていきます。
「セクター」概要
「セクター」とは一言でいうと、業種のことです。
米国株式だけでも3000種類を越える銘柄があり、全11種類のセクターに分類を行うことで、投資判断を行う際、おおまかな判断材料のひとつにしたりします。
同セクターは似たような値動きをする場面も多く、セクターによって好景気に強いセクター、不景気に強いセクターに分かれています。
以下、全11セクター名です。
・生活必需品
・ヘルスケア
・公共事業
・一般消費財
・資本財
・エネルギー
・通信サービス
・情報技術
・金融
・素材
・不動産
の全11種類のセクターが存在しています。
このセクターはときに、時代の流れの中で名称変更が生じる場合がございます。
2018年には電気通信セクターが廃止され、通信サービスというセクターが加わっています。
近年話題になっているような、IT銘柄の台頭が影響しています。
今後も、時代の流れのなかで、セクターの変化は今後もあるかもしれません。
「セクター」の特徴
一般的に生活必需品、ヘルスケア、公共事業の3銘柄は景気後退の局面に強く、いわゆる、ディフェンシブ銘柄に数えられます。
考え方は簡単です。景気が悪くなってしまっても、食料品や洗剤や歯ブラシといった日用品を購入することは辞められないですし、例え不景気になってしまっても、道路工事が止まってしまったり、水道や電気といったライフラインが停止してしまうことはありません。
故に、上記の3セクターは景気後退の局面でも、急激な業績の悪化につながりにくく、不況の影響を受けにくい銘柄群と言われています。
しかし、同時に好景気の際には景気がいいから洗剤を多く買うという人がいないように好景気の恩恵を受けにくい銘柄であるといえます。
一方で、その他の8つのセクターは景気敏感株と呼ばれ、景気後の状況によって影響を受けやすい銘柄群です。
例えば、金融セクターの株は世界の金利に動向に大きく値動きが左右されてしまいますし、不動産セクターに関しても、不景気で住宅を購入する人が減り、不動産の価値が下落すれば、株価に大きな影響を与えてしまうのは容易に想像できると思います。
景気敏感株不況の際には、マイナスの影響を大きく受ける反面、好景気の際には大きな成果をもたらしてくれる銘柄群なのです。
まとめ
「セクター」とは会社の業種のことであり、同じような性質も持つ株式群になります。
生活必需品、ヘルスケア、公共事業の3セクターは不景気に強い代わりに、好景気時もそれほど上昇が望めない、一方で、残る8セクターは景気敏感株と呼ばれ、景気後退の際、大きく株価が下落する傾向がありますが、代わりに、好景気時には大きなリターンを期待することができるセクターなっています。